本社・工場間のネットワーク遅延と障害を解消し、安定した生産管理システム環境を実現
回線不安定による生産管理システムへの影響
本社と2つの工場を結ぶ広域ネットワークは老朽化した回線を使用しており、ピーク時には著しい帯域逼迫が発生していました。生産管理システム(MES)へのアクセス遅延や接続断が頻発し、現場オペレーターが手作業で補完する場面が増えるなど、製造ラインの効率低下と人件費増大を招いていました。経営層からも業務継続性に対する懸念が高まっており、根本的な対策が急務となっていました。
障害時の復旧に時間がかかる
ネットワーク障害が発生した際の監視体制が整っておらず、現場スタッフが異常を検知してから情報システム担当者へ報告するまでに大きなタイムラグが生じていました。また、機器の冗長構成が取られていないため、単一障害点(SPOF)が複数存在し、復旧作業にも平均2〜3時間を要するケースが相次いでいました。
セキュリティ対策が不十分
拠点間通信にVPNを使用していたものの、暗号化方式が古く、ファイアウォールポリシーも長年見直しが行われていませんでした。製造業を狙うサイバー攻撃が増加する中、ランサムウェア感染やサプライチェーン攻撃への耐性が乏しく、経営上のリスクとして顕在化しつつありました。
SD-WANの導入計画策定から始まり、VPNの全面再設計、UTMによるセキュリティ強化まで、段階的かつ無停止での移行を実現しました。各拠点の業務継続を最優先に、綿密な移行手順書を作成・実施しました。
全拠点のトラフィック分析、機器の現状調査、障害ログの精査を実施。ボトルネックと脆弱箇所を可視化し、優先度を整理しました。
Cisco SD-WANをベースに、インターネット回線と専用線のハイブリッド構成を設計。アプリケーションごとに最適な経路を自動選択できるポリシーを策定しました。
拠点間VPNをIKEv2/IPsecに更新し、主回線障害時に自動フェイルオーバーするバックアップ回線を全拠点に整備。Yamahaルーターによる冗長構成で単一障害点を排除しました。
各拠点にFortiGate UTMを配備し、ファイアウォール・IPS・アンチウイルス・Webフィルタリングを統合管理。中央のFortiManagerによる一元運用体制を構築しました。
SNMP/Syslog連携による24時間監視ダッシュボードを整備。アラート通知フローを確立し、担当者が即座に対応できる運用体制を整えた後、本番切り替えを実施しました。
ネットワーク全面刷新から3ヶ月後の定性的評価として、以下の改善効果が確認されました。
接続断が大幅に減少し、生産管理システムへのアクセスが安定。現場スタッフからの「通信が遅い」「繋がらない」という声がほぼなくなりました。
UTM一元管理により脅威検知・遮断が自動化。FortiGate導入後は不審なトラフィックを継続的にブロックし、サイバー攻撃への耐性が大幅に向上しました。
監視ダッシュボードとアラート通知により、障害検知から対応開始までの時間が劇的に改善。フェイルオーバー自動化で多くの軽微な障害はシステムが自律的に回復します。
ネットワーク安定化により生産管理システムが常時快適に利用可能となり、手作業による補完作業がほぼ解消。管理者の運用負担も軽減されました。
「工場のラインが止まるたびにネットワークのせいかと疑う日々でしたが、今ではそのような心配が完全になくなりました。Mind Core Lab Waveさんは現場の状況をしっかり理解した上で設計・工事を進めてくださり、稼働中の生産ラインに影響を与えることなく切り替えが完了したことが何より安心でした。」
— 製造業B社 情報システム部 部長
現在のネットワーク環境に不安・不満を感じているなら、まずはお気軽にご相談ください。現状調査から最適なソリューション提案まで、専門エンジニアが丁寧に対応します。